補綴コンサルの準備とやり方
第3段階 ~ 補綴メニュー、模型、口腔内写真、提案書などのツールを駆使し、十分な説明を行う
自費率を30%以上に持って行きたい場合は、少なくともこの段階まではできてほしいと思います。時間は30分程度見積もっておけばいいでしょう。ですから、チェアサイドで行うことは現実的ではありません。
説明する内容は基本的に第2段階と同じですが、第3段階では口腔内写真・レントゲン・模型を見せることでビジュアルにわかりやすい説明ができることを目指します。また、模型を実際に手に取ってもらって、美しさ・薄さ・軽さなどを体感してもらいましょう。
そのためには、医院で口腔内写真を撮って管理する仕組みを整え、模型もひととおり揃え(気に入ったものが見つからない場合、取り引きのある技工所に作ってもらってください)、普段から補綴コンサルのロールプレイを行うことで、わかりやすい説明ができるように練習をしてください。場合によっては、補綴コンサルの様子を録音・録画することも効果的です。
また、この段階では患者様が将来どのようになっていきたいか、治療を行う上で、どんなこと(白さ、健康、費用など)を重要視しているかも聞き出せるようになれるといいでしょう。そして、提案書(見積書)まで出せると、その場で決めきれなかった患者様でも、自宅で検討を続けてくれやすくなります。ぜひチャレンジしてみてください。
なお、歯科医院スーパーTC育成塾の受講者にとって、この第1~3段階は基本レベルです。さらに、効果的な補綴コンサルを学びたいという方は歯科医院スーパーTC育成塾の受講をおすすめします。
補綴コンサルとは?
第1段階 ~ 補綴メニューをまず渡すだけ
第2段階 ~ 補綴メニューなどのツールを使って、簡単な説明を行う
第3段階 ~ 補綴メニュー、模型、口腔内写真、提案書などのツールを駆使し、十分な説明を行う
GPで矯正歯科している医院のTCの役割