それでは、それぞれの段階について、やり方をお伝えしていきます。
第1段階 ~ 補綴メニューをまず渡すだけ
第1段階は、医院にTCがいなくてもできます。ただ、チェアサイドで補綴メニューを患者様にお渡しするだけでいいからです(「補綴コンサル」と言える形ではないですが、これは重要です)。補綴メニューとは、補綴物の料金と材料の簡単な説明が載っているリストのことです。もしそのような補綴メニューがないならば、今すぐに作成してください。写真や説明にこだわるのではなく、まずは作ることを優先させてください。
「自費が少ない」と嘆いている医院の場合、この段階ですら十分に行っていないことが多々あります。自費率が数%の医院は、まずこの段階をしっかりとできるようになってください。
第1段階で大切なことは、補綴メニューを渡すタイミングを医院で統一することです(根充後が多い)。明確な基準がないまま「あの人には渡す。この人には渡さない」とするのではなく、基本的に患者様全員に渡していくのです。
保険治療を希望する患者様でも、補綴メニューには保険治療についても説明が載せてありますから、「今回はこれでよろしいでしょうか?」という確認ならできると思います。
補綴メニューを見たそのときに、初めて自費治療が存在することを知る患者様も少なくありません。患者様が「自費治療があることを知らない」という状態は作らないようにしてください。
補綴コンサルとは?
第1段階 ~ 補綴メニューをまず渡すだけ
第2段階 ~ 補綴メニューなどのツールを使って、簡単な説明を行う
第3段階 ~ 補綴メニュー、模型、口腔内写真、提案書などのツールを駆使し、十分な説明を行う
GPで矯正歯科している医院のTCの役割