初診カウンセリングで使う質問2 主訴以外の悩みを訊く
初診カウンセリングは主訴を訊いておしまいではありません。ある意味、主訴以上に大切なのは「主訴以外」の悩みです。具体的には、次のような質問をします。
「その他に、今痛いところ以外で、お口の悩みや不安に思っていること、気になっていることはどんなことですか?」
この質問をされて、患者さんは「う~ん」と考え込むかもしれません。そういうときは、じっと待ってあげてください。沈黙が気まずくても、少なくとも10秒はガマンです。
多くの場合「できれば、他のところもむし歯がないかチェックしてほしいです」とか「歯が黄色になっているのが気になります」とか「以前、ここを違う歯医者さんで治療したことがあるのですが、そのときに……」という返事が返ってきます。
すぐに「ありません」と返事をする患者さんには「どんなささいなことでもいいですよ。他にありませんか?」を聴いてあげてください。この質問は、他に悩みがありそうだけどなかなか本音が言えない患者さんにも有効です。
話の区切りが1つついたら、必ず「他にありませんか?」と聞いてください。これはとても重要なことです。「他には?」という質問は、初診カウンセリングだけでなく、セカンドカウンセリングや補綴カウンセリグでも使えますから、忘れないようにしてください。
特に初診カウンセリングの段階では、患者さんは「この歯科医院に任せて大丈夫かな?」という不安を持っていることも多いですから、なかなか本音を言ってくれないかもしれません。ですから、「他にはありますか?」と質問して、丁寧に相手の話を聴くことで、信頼関係を築いていくのです。
質問1:主訴の訊き方
質問2:主訴以外の悩みを訊く
質問3:お口の悩みでどんな不都合があるか?
質問4:「理想のお口」を知る
質問5:患者様がやってほしくないことを知る
質問6:当院を選んだ理由
質問7:患者さんが期待していることを訊く
