初診カウンセリングで使う質問3 「お口の悩みでどんな不都合があるか?」
主訴と主訴以外の悩みを訊くことができたら、さらに深く患者さんのことを訊いていきましょう。この3番目の質問と次の4番目の質問は少し難しいので、TC初心者のうちは飛ばしても構いません。しかし、10人ほどの初診カウンセリングの経験がある頃にはできるようになってください。
ちなみに、この質問をする前に、主訴や主訴以外の悩みを訊いているときに、患者さんの方から「歯の色が気になって笑えないんです」とか「このままだと、孫と一緒に食事できないからイヤだ」という生活上の不都合を伝えてくれることもあります。
ここは大切なことなので知っておいてほしいのですが、人は痛いから歯科医院に来るのではないのです。「痛くて●●できない」または「気になるところを治して、●●できるようになりたい」から治療に来るわけです。
この●●に入る部分をしっかりと聞き出せるかが重要です。この部分が患者さんにとっていちばん重要なところであり、歯科医院が解決すべきところです。もちろん、聞き出すことは簡単なことではありませんし、初診カウンセリングの段階では語ってくれないことも多いです。
場合によっては、補綴カウンセリングのときに伝えてくれる患者さんもいます。また、治療中にドクターや他のスタッフに言うときもあるかもしれません。そのようなときは、しっかりとメモをとって、TCが情報を共有できるようにしておきましょう。
質問1:主訴の訊き方
質問2:主訴以外の悩みを訊く
質問3:お口の悩みでどんな不都合があるか?
質問4:「理想のお口」を知る
質問5:患者様がやってほしくないことを知る
質問6:当院を選んだ理由
質問7:患者さんが期待していることを訊く
