カウンセリングをするときに必要なもの
経験のあるTCは、これまでの知識や経験で、とっさの質問にも対応できるので、そのような姿を見ると、新人TCは「自分にできるだろうか」と心配になりがちです。経験が浅いうちにこそ、しっかりと準備して、カウンセリングに取り組んでください。
そのなかでなるべくあった方がいいのは、「カウンセリングルーム」です。専用の部屋がない場合でも、カウンセリングをするスペースがあれば十分です。きれいで立派な部屋でなくてもよく、散らかってなければ十分でしょう。
もちろん、専用の部屋やスペースがない場合でも、カウンセリングができないわけではありません。診療室が個室ならば、そこでできるでしょうし、個室診療でなくてもチェアサイドで軽く話を聴くということもできます。

初診カウンセリングを行なう場合は、質問したことを書き留める専用の「初診カウンセリングシート」があれば便利です。さらに、パソコンがあれば、セカンドカウンセングや補綴カウンセリングのときに、パワーポイントなどを使って、わかりやすい説明をすることができます。
補綴カウンセリングのときは、模型が絶対に必要です。
それぞれの補綴物にどんな特徴があるのかを伝えるには、模型を見せるのがいちばんです。また、義歯(入れ歯)の場合は、実際に触ってもらうと、どれくらいの厚さなのかを理解してくれやすくなります。
一般的に、模型がそろっている医院ほど自費率が高い傾向があるようです。患者さんに伝わりやすい補綴カウンセリングを行なうためにも、模型が少ない医院は少しずつ揃えていってほしいと思います。
