誰がしたらいいのか? どんな人がTCに向いているの?
TCにとって、もっとも大切な素質は2つあります。
1つ目は「患者様に対する思いやり、患者様への気遣い」です。つまり、来院してくださった患者様に歯科医療を通じて「幸せになってもらいたい」という気持ちを持っていることです。これがなければ、心のこもっていない対応になり、それは患者さんに必ず伝わってしまいますし、そのようなカウンセリングはやらない方がましです。
2つ目は、TC業務についての「向上心」です。TCは歯科医師・歯科衛生士級の知識は必要ないかもしれませんが、お互いに専門用語で話せるくらいの知識は必要です。「患者さんによくなってもらいたい」という気持ちがあれば、自然と勉強するはずです。
また、歯科の知識以外にも、伝える力や質問する力を磨く必要もあります。そのための勉強も必要です。ですから、向上心は欠かせないのです。流れるような話し方ができなくてもいいのです。重要なのは伝えたかどうかではなく、「伝わったかどうか」です。
逆に、「患者様に対する思いやり、患者様への気遣い」と「向上心」の2つの素質を持っていなければ、どんなにコミュニケーションが上手でも、その場しのぎを繰り返すだけで、人としての成長ができません。
「自分の歯を大切にしたい。しっかりとした治療を受けたい」という意識の高い患者さんは、TCが信頼できる人物なのかをよく見ています。実際に、「あなたが、これがいいと言うならその治療にします」と補綴カウンセリングのとき言われることもあるくらいです。
ですから、患者さんのことを思い、向上心を持って成長したいという気持ちがあれば、職種に関係なく、TCに向いていると思われます。
