北海道から沖縄まで、全国の歯科医院から優秀なスタッフが集まりました。

今年も歯科医院スーパーＴＣ育成塾がいよいよスタートしました。２００９年から始めて、今回で３期目です。

第１回には事前課題があり、経営塾と同様に、自己紹介シートを用意しています。同じスーパーＴＣを目指すために集まってきたスタッフたちですから、お互い積極的な情報交換やよい刺激を受けてほしいという思いで自己紹介シートを準備しています。もちろん、私たちも１人ひとり目を通して、参加者が「知りたい！　質問したい！」という期待に応えられるように準備しています。

自己紹介からも、いろいろなことが学べます。

経営塾ではおなじみでも、多くの参加者は始めてのハイタッチ入場。毎回「今回はどういう雰囲気になるだろうか？」と内心ドキドキしていますが、ハイタッチの様子を見ると、その不安は吹き飛びました。講座が始まる前にはお互いの自己紹介です。相手が求めていることを読み取り、しっかりと反応する姿は、さすが、コミュニケーション能力が高いスーパーＴＣ候補です。

スーパーＴＣとして活躍するために必要なことをわかりやすくお伝えしました。

第１講座は河合良一から「スーパーＴＣになるための考え方」テーマで、”ＴＣとして活躍するためのマインド・考え方”、”カウンセリングとは何か”、”スーパーＴＣになるための３つの資質”などをお伝えしました。

歯科医院地域一番実践会では、単なるＴＣを育成しようとは思っていません。育成するのはあくまで「スーパーＴＣ」なのです。そのためには「カウンセリングやコンサルのやり方さえマスターできればいいんだ」という考えではなく「何のためにＴＣがいるのか」、「なぜカウンセリングを行うのか」といった内面を重要視しています。河合のわかりやすく軽妙な語り口で、時折笑いを挟みながら第１講座は進みました。

写真や動画を用いながら、初めて初診カウンセリングをする方に「私にもできる！」という確信を持っていただけるようにお伝えしました。

第２講座は五島光から「初診カウンセリングの実践のポイント」というテーマで、”初診カウセリングの目的”、”医院ではどのように実践するか”、”患者様の導入からカウンセリング終了”などをお伝えしました。普通のセミナーならこれだけで丸１日をかけるくらいの内容を一気にお伝えするので、参加者も真剣です。

初診カウンセリングなど、ＴＣ業務を医院に導入するときは、ＴＣだけががんばっても難しいです。診療システム全体にかかわることなので、受付、歯科衛生士や歯科助手の力も必要です。そのため、カウセリング技法だけでなく、医院への導入方法にも説明しています。

第２講座では「実際に初診カウンセリングをやったことがない」「すでに実施しているけれど、自分のやりかたでいいのか不安」という方のために、すでにＴＣとして活躍しているスタッフが患者様の許可を得て撮影した様子を流しました。多くの参加者にとって、講座だけでは伝えられないリアルな雰囲気・流れがよくわかったことかと思います。

第２講座で初診カウンセリングの方法を学び、動画で実際の様子をつかんだら、次はロールプレイです。患者役、ＴＣ役のペアになって、問診票や初診カウンセリングシートなどの資料を配り、本番さながらにスタートします。患者役には特別な設定の指示があり、ＴＣ役の参加者は一生懸命にがんばっていました。

河合も伝えたいことがたくさんあったので、白熱した講座でした！

第３講座は河合から「信頼関係を構築する方法」「患者様をファンにする！」というテーマでお伝えしました。心理学の基本に基づいて、”信頼関係を一発で築く方法”"ラポール（信頼関係）形成のためのテクニック”など、初心者でも簡単に患者様を仲良くなる方法を具体的にアドバイス。「患者様からどのようにコミュニケーションを取ったらいいのか」という多くのＴＣ初心者の悩みを解消していきました。

ＴＣ育成塾は「受講すれば終わり」というセミナーではありません。修了書を獲得するためには、読書感想文や第１回で学んだことの実践レポートなど全部で７種類の宿題とテストを通過しないといけません。初めは不安そうでも、宿題を通して、自信をつけていき、スーパーＴＣとして羽ばたいていってほしいと思います。みなさん、がんばってくださいね！　第２回でお待ちしています！