2017年6月7日・8日にTC育成塾第9期の最終回(3回目)を開催しました!
今年のTC育成塾もようやく終わりを迎えました。まだ寒かった2月からスタートして、ちょうど梅雨入りの日がラストでした。


梅雨の曇り空を吹き飛ばすエネルギーでした。
今年も波瀾万丈というか、参加者の方は仕事や家庭の事情でたいへんな時期を過ごしながら、がんばって乗り越え、ゴールまだたどり着いてくれました。とはいえ、TC育成塾は自動車教習所みたいなもので、免許を取っても実際の路上でうまく運転できないのと同じで、やはり修了してからが本当のスタートなのです。TC系では世界でいちばん厳しい実践セミナーでしたから、ぜひ自信を持って進んでほしいと思います。
今年の講座の内容ですが、第1講座は萩原から「補綴コンサルの質を高める」というテーマで、前回学んだ補綴コンサルの基本をさらに発展させた内容を学びました。補綴物の知識はもちろんですが、患者さんからの信頼を得るための話し方、質問への回答方法もしっかり知っておく必要があります。知っているだけでは当然ダメですので、ロールプレイも交えながら、実践形式で進んでいきました。
3回目にもなると、皆さんも慣れてくるのと周囲に顔なじみの方ができるので、ロールプレイはたいへん盛り上がります。会場の空気が1回目とはぜんぜん違いますね。和んだ感じと緊張感が交互にうまく出てきます。学びはこのようなサイクルが大事ですね。
第2講座は五島から「総仕上げ&仕組みで取り組む補綴コンサル」というテーマでお伝えしました。毎年少しずつ内容を変えていますが、受講者の方が優秀なので、より実践を意識したものに変更しました。
補綴コンサルの様子を書き起こした内容を読んでもらったり、大きなケースの自費説明の動画を見てもらったり(実際、かなり長い動画)、ロールプレイも4回行いました。皆さん、本当にがんばってくださったと思います。
TC育成塾全3回を通して、何本かカウンセリングの動画を見るわけですが、優秀なTCにはいくつか共通点があります。明るいとかよくしゃべるといったものではなく、「相手のことを気にしながら話せる」ということです。説明が上手というのはスラスラと自分が知っていることを話せればいいというわけではありません。


ロールプレイ後の振り返りや情報交換を通して、仲良くなる方もいるようです。
慣れてないTCは一方的に相手を見ずに、資料ばかり見て話す傾向にあります。たくさん話せても、これではダメですね。しかし、優秀なTCは相手が理解しているかどうか、表情を確認したり、質問を投げかけたりできることです。こういうことは急にはできませんが、経験を積んで心の余裕が出てくればできるようになります。ただ、漫然とTCとして経験を積むのではなく、きちんと患者さんの表情を見ているか、説明に熱心になりすぎていないか、振り返りながら、今後もがんばってほしいと思います!